アスタキサンチンが目に効くのは、特別な性質を備えているから
アスタキサンチンは活性酸素の除去に大いに高い効果を発揮しますが、その抗酸化作用は目にも及ぼされます。
紫外線のダメージというと肌への影響ばかりに注意が行きがちですが、実は紫外線の外を受けやすい組織として「目」があります。
目は大脳と直結した部位であるため、目の表面で発生する活性酸素の害を防ぐことは想像よりはるかに重要なのです。
アスタキサンチンが脳や目にいい成分として取り沙汰されるのは、その高い抗酸化力だけではありません。
実はアスタキサンチンの特有の性質として、脳や目の中に入っていくことができるという利点を持っています。
脳や目は、生命活動を行う上で重要な部位ですから、血管を通して余計な物質が届かないようになっています。
血液脳関門、血液網膜関門というそれぞれの関所によって、目や脳に入る物質は限られているのです。
抗酸化作用を持つ物質も例外ではなく、ベータカロチンでさえ、この関所を通過することはできません。
しかしアスタキサンチンはこの関所を問題なく通過していきます。
目や脳でダイレクトに抗酸化作用を発揮できる成分として、アスタキサンチンはこの上なく貴重な存在なのです。
アスタキサンチンは眼精疲労や眼病予防に効く
アスタキサンチンの目に対する効果について、米イリノイ州立大学の研究グループは以下の点を明らかにしました。
- 光による網膜の障害抑制
- 虚血性障害による網膜ダメージも進行が抑えられた
- 黄斑変性症などの障害を改善
この他にも、すでに知られているアスタキサンチンの効果として、
- 眼精疲労
- 白内障
- 網膜症
- 自己免疫疾患による眼病
- ブドウ膜炎
などに対しても有効性が期待されています。
とくに眼精疲労に関しては国内での研究も盛んで、古くは富山医科薬科大学の早坂教授や、藤田保健衛生大学眼科の堀口教授などがその有意性を報告しています。
実験の概略を簡単に説明しますとアスタキサンチンの摂取群を
- 0mg(プラセボ)
- 2mg
- 4mg
- 12mg
の4群にわけ、各グループの眼精疲労の改善度を調べました。
結果は、摂取量が多いほど所要時間がかからず、有意に改善したといいます。
眼精疲労のサプリメントとしては、ブルーベリーやルテインなどが有名ですが、最近ではアスタキサンチンも同時に配合されているのも増えてきています。
パソコン、スマホなどの普及で現代病ともいえる眼精疲労。
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